使用済燃料輸送容器のデータ改ざん問題


使用済燃料輸送容器のデータ改ざん問題とは

原子力分野では数々のトラブルが発生しているが、 使用済燃料輸送容器のデータ改ざん問題 を覚えているだろうか。 この問題については、当時の監督官庁である科学技術庁から 詳しい報告書 が発表されている。 本当はそれを読んでいただきたいが、時間のない人は データ改ざん発生時の状況 だけでもよい。是非とも読んでいただきたい。

新聞紙面に「不正問題」という文字がおどるとき、 皆さんはそれは自分とはまったく異質な「良心のない人」が引き起こしたこと と思っていないだろうか。 皆さんがこの不正問題の一番の当事者である原電工事(株)の担当課長や 日本油脂(株)の担当課長の立場に立たされたとしたら、 「私ならそんな不正問題は引き起こさない」 と断言できるだろうか。

この不正問題の結果、原電工事(株)では 関係者の処分 が行なわれただけでなく、会社自体が消滅した。 不正問題に無関係な社員は、事業を引き継いだ会社に移籍できたが、 担当課長は「解職」すなわちクビになっている。 原電工事の親会社である 日本原子力発電(株) でも、また 日本油脂(株) でも、それぞれ関係者の処分が行なわれている。

もう一度問います。 あなたが原電工事(株)の担当課長の立場だったら、こんな問題は引き起こさない と断言できますか?


日本原子力発電(株)といえば 敦賀2号機の冷却水漏洩トラブル を思い出す人もいるかもしれない。 使用済燃料輸送容器のデータ改ざん問題発覚からまだ1年経っていないときに 発生したトラブルである。 本件については当時の監督官庁の資源エネルギー庁から報告書が発行されているほか、 日本原子力発電(株)自身からも 詳しい調査結果 が報告されている。 日本原子力発電(株)はデータ改ざん問題で何も学ばなかったのだろうか。 いや、 すばらしい変身 を遂げたといったら誉めすぎだろうか。

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