学会倫理規程制定への反対意見


以下は、 日本原子力学会倫理規程制定に際して、 学会員から寄せられた意見を編集したものである。 このページだけ読まないで、 制定委員会の反論も是非読んでください。

−倫理の議論は学術団体にはそぐわない−
  1. 事故などが起きたとき、その原因究明はモラル問題とは切り離して、 客観的に実施すべきである。 原因を個人のモラルに帰す風潮ができると、技術上の問題、制度上の問題への 分析が遅れ、有害である。
  2. 学会の議論は技術問題に限定すべきである。 罪の重さの判定とか非難対象の洗い出しなどとは、学会は一線を画すべきである。
  3. 多様な価値観を許しているからこそ、自由な発想に基づく研究が可能になる。 倫理規程による縛りは、自由な発想を妨げ、議論の圧殺につながる。
−倫理規程は誰しもが容易に合意できる項目に絞り、簡潔に表現すべき−
  1. 長すぎる規程は読む気にならないし、まして憶えられるわけがない。
  2. 事細かな点まで会員全員が合意できるわけがない。
  3. 歯の浮くような言葉の羅列は外部の目を意識してのことだと思われる。 外向きに「いい格好」をしてみても、会員の自省にはつながらない。
−倫理規程は実際の状況で会員が悩まなくて済むような明確なものとすべき−
  1. 「過信するな」とか「慎重に」など定量化できない概念は学術的ではない。
  2. 法律で決められたこと以上のことを会員に要求する権利は学会にはない。
  3. 倫理規程を守ることが法律違反になる可能性が少しでもあるなら、 その規程は無効である。
  4. 倫理規程を守ることが結局は「個人の勇気」の問題であるなら、 学会で強制するものではない。
−できる限り完璧な規程を、慎重な手続きで制定すべき−
  1. 違反した場合の処罰を明示しないまま制定するのは不誠実である。
  2. ほとんどの会員が倫理規程などに興味を持っていない状況下で、 上から規程を押し付けてはならない。
  3. 少なくとも全会員に賛否を問い、反対者を退会させた上で制定すべきである。
  4. 制定委員会で決定版と言い切れるものを作ってから制定すべきである。


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