米国医師会医学倫理原理
アメリカ医師会(American Medeical Association)の
医学倫理原理はかつて、
医療行為による性的非行は、患者が医師にいだく信頼を裏切り、非倫理的である
と記述していた。
しかしこの規程では「どのような行為が性的な非行であるか」についての
定義がなされておらず、無意味である。
患者と性的関係を持った医師は、
「自分の行為は『愛』によるものであって『非行』ではない」と主張することで、
自らの行為を容易に正当化できる。
したがって、非常に簡単に無視できる規程であったわけである。
新しい規程では、次のように記述することで解釈の余地を狭くし、
正当化しにくくしている。
医師−患者の関係と同時に起きる性的な接触は、性的非行を構成する。
倫理規程は、どのようにでも解釈できる「きれいな言葉」を並べるだけではなく、
具体的な行動の指針となるものでなければならない。
倫理規程は必ずしも「心地よい」ものでなないのである。
以上、「環境と科学技術者の倫理」、P. A.Vesilind、A. S. Gunn著、
(社)日本技術士会環境部会訳編、丸善 の225ページより
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