なぜ専門職には専門職倫理が要求されるのか?
この質問は
なぜ人はモラルを守るべきなのか
という質問と似たところがある。
要するに「自己利益の確保を正当化する手段である」
というのが一つの答えである。
利益確保のためには独占権を確保し、競争は
適正でなければならない。
また、政府の介入を避けるため自治権も確立させたい。
事業として成功するためには倫理が必要になるのである。
しかしこのような考え方だけでは、専門職にある者の行動の全てを説明することは
できない。
そこで出てくるのが「社会契約モデル」である。
「専門職は社会との暗黙の契約のもとに行動すべき」というのがその主張である。
このモデルでは、専門職は公衆へ奉仕することのため特権を与えられていると考える。
したがって、たとえ事業としての不利益があっても、公衆の福利を優先させる
ことが求められる。
複雑化した現代社会では、一人の人間が全てのことを完全に理解することは
不可能である。
多くのことを専門家に任せる必要がある。
したがって専門家は社会からその仕事を付託されているわけである。
これが成り立つためには、社会と専門家の間に信頼関係がなければならない。
その信頼関係のため専門家は「自主規制」し、社会は専門家に
「自治権」等を付与する。
「社会貢献なくして専門家の利益確保もできない」
状態に実際になっていると考えてよかろう。
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